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佐倉牧略地図
佐倉市発行 『ふるさと歴史読本 近世の佐倉』 より
 江戸幕府が軍馬や使役馬の生産のため、戦国時代の牧場を整備して設置した馬牧で7つの牧で構成されることから、佐倉七牧とも呼ばれています。
 享保年間に幕府野馬奉行が管理する4牧と佐倉藩が管理を委託された3牧に分かれます。面積は約180k㎡、野馬約3,000頭が放牧され、毎年約200頭の馬が捕えられていました。
 酒々井町には佐倉四牧の管理と七牧の野馬取りのための施設を備えた役所である野馬会所があり、牧士頭を始めとした人々が大勢勤めており、近隣210か村の助力を得て馬牧の運営をしていました。

内野牧のタイトル
野馬土手土層断面の写真
内野牧新込野馬土手土層断面
 享保7年に柳沢牧・高野牧とともに、佐倉藩が管理することになった三牧の一つです。
 富里市七栄付近にあった牧で、面積は約2,210ha(東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積の22.1倍)ありました。
 弘化2年(1845)の序文のある『下総国旧事考』(清宮秀堅著)には、ここに約300頭の野馬が生息していたことが記載されています。
 土層の観察から、築いた土手が崩れると、そのつど補修していた様子が確認されます。
柳沢牧のタイトル
佐倉藩が管理することになった三牧の一つです。
 八街市北部にあり面積約3,340ha(東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積の33.4倍)あました。
 『下総国旧事考』(清宮秀堅著)には、ここには約1,000頭の野馬が放牧されていたことが記載されています。
 写真は、野馬を「捕込」という施設へ誘導するために設けられた勢子土手です。
柳沢牧の野馬土手の写真
千葉県八街市に残る 『柳沢牧長者堀野馬土手(市指定文化財)』
野馬捕り絵図
野馬捕り絵図
成田図書館蔵 『総牧奇観』 より
酒々井町史より転載
 

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