公開日 2018年06月01日
古墳時代前期の集落(馬橋鷲尾余(わせびょう)遺跡空撮)
石枕
(上岩橋・伝大鷲神社古墳出土)
弥生時代~古墳時代前期は、稲作に代表されクニが形成された時期です。高崎川を臨む台地上に立地する馬橋鷲尾余遺跡は人々が残した数少ない集落跡ですが、酒々井町では人の活動があまりみられない時期です。稲作の基本となる利水技術が広大な水辺と谷津地形から構成される酒々井町の自然環境と適応しなかったと考えられます。
常総型甕
(尾上藤木遺跡出土)
古墳時代は、古墳の造立、儀式・祭祀に特徴づけられる時代です。酒々井町から発見される古墳時代中期の祭祀遺物「石枕」、古墳時代後期の墳丘裾部に箱式石棺を持つ「常総型古墳」、土師器の甕「常総型甕」は香取の海周辺に特徴的にみられるものです。古墳時代の集落は酒々井町内の台地上全域に広がりをみせており、そこに住む人々は香取の海周辺の広い文化圏・交流圏のなかにあったことがわかります。
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