公開日 2024年02月07日
催眠商法による次々販売、過量販売に関する相談が寄せられています。
催眠商法とは
催眠商法とは、短期間の間に「閉め切った会場などに人を集め、日用品などをタダ同然で配って雰囲気を盛り上げた後、販売業者の売り込もうとする高額な商品を展示して商品説明を行い、来場者にその商品を購入させる」など、会場の雰囲気で催眠状態になった来場者に高額な商品を販売することといわれています。
この手口に遭い、商品を購入し続けた結果、老後のための貯蓄を取り崩したり、保険を解約する状況に追い込まれたりしている例が見られます。
相談事例
- 無料の商品を目当てに通っていたら、2ヶ月で500万円以上契約していた。
- 4年間にわたり、500万円以上のサプリメントを購入していた。
- チラシを見て健康講座に通い、体に良いという健康食品を購入した。
- 物忘れが激しい母を業者が来るまで迎えに来て、次々販売に遭ってしまった。
被害の背景にあるもの
高齢者がこうした会場に出向く背景には、健康への不安、経済的不安、日常的な寂しさなどがあるといわれています。催眠商法の販売員は、来場者に思いやりのある言葉掛けや親切な態度で接し、面白い話をして楽しませるなど、高齢者の心理に巧みに入り込んで信頼関係を作るため、周囲や本人が被害に気づいても解決は簡単ではありません。中には、被害に遭ったことにすら気づいていない高齢者もいます。
注意すべきポイント
高齢者の方へ
- 安易に会場に近づかないこと。勧誘されても不要な商品の購入はきっぱり断りましょう。
個別に声をかけられ勧誘を受けると、断るのが難しくなってしまいます。無料の粗品や楽しい話につられて安易に会場に近づかないようにしましょう。また、長期間通い続けることで、販売員との間に親しい関係性が構築され、断りにくい心理状態に陥ります。販売員の親切な対応は、「契約させるための手口」です。
- 大切な老後の資金を取り崩してまで購入が必要か考えましょう。
催眠商法は、冷静な購入の判断ができない状況に契約を結ばされるケースがほとんどです。このような場では冷静な判断ができないということを認識し、本当に必要な物なのか、家族や友人など、身近な人に相談するようにしましょう。
家族や周囲の方へ
- 高齢者の話を頭ごなしに否定したりせずに、高齢者の話に耳を傾けましょう。
会場に足を運ぶことを楽しみにしている高齢者に対し、周囲の人が頭ごなしに行動を否定すると、隠れて会場に行ったり、トラブルに遭っていることを隠したりする場合もあります。
困ったときは
高額な商品の解約について、特定商取引法の訪問販売に当たる場合は、法定書面を受け取った日から8日以内にクーリング・オフを申し出ることができます。また、日常生活に必要な量を著しく超える商品を購入させられた場合には、取り消し等の申し出をすることができます。
困ったときは、一人で悩まず、また、クーリング・オフの手続きの方法については消費生活相談にご相談ください。
酒々井町消費生活相談
日時
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千葉県消費者センター
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