公開日 2018年06月20日
(墨古沢南1遺跡航空写真と復元イラスト)
尖頭器=槍の先
(墨木戸・墨新山遺跡出土)
人類がまだ大陸と陸続きであった日本列島に登場したのは、3万7千年前の旧石器時代のことです。おなじ頃、酒々井町にも人類が痕跡を残しています。
見晴らすことのできる台地や低地、谷津は狩り場となり、狩猟を生業とした人類に適した場所であったのでしょう。墨古沢南1遺跡では人類の生活痕跡として、日本最大級の環状集落遺構(環状ブロック群)が発見されており、これらの地形を最初に利用した人類が形成したものと考えられます。
縄文土器
(墨木戸遺跡出土)
矢じりや石斧
(墨木戸・墨新山遺跡出土)
気候が温暖になり日本列島がほぼ現在とおなじ形に形成される頃、日本は縄文時代に入り、前代に使用していた槍に加えて弓矢が発明され、さらに土器の製作がはじまります。四季によって生業である狩猟、漁労、採取により調達できる食料も豊かに移り変わりました。酒々井町には墨木戸遺跡、墨新山遺跡などの墨地区や伊篠台畑遺跡のある伊篠地区などに縄文時代の大きな集落があらわれ、漁労に適した内海と狩猟、採取に適した台地で生業に励んでいたことでしょう。
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